ニキビを含めた肌のトラブルは、
ストレスが関係していることがあります。
心配事や悩み事を抱えてイライラした状態が続くと、
肌が荒れたり、じんましんが生じたりする人もいます。
爪の健康が損なわれたり、
円形脱毛症になってしまったりすることもあります。
爪や毛髪も皮膚の細胞が変化したものですから、
不安定な精神状態がそうした事態を招くこともあるわけです。
反対に恋をしていると肌もいきいき、
髪もつやつやしてきて、
本当にキレイになってきます。
幸せな気持ちが女性ホルモンの分泌を安定させて、
肌などにもよい影響がでてくるのです。
それほど、精神状態は肌に大きな影響を与えているのです。
肌のトラブルとストレスはどのように関わりあっているのでしょうか。
ストレスと関係が深いのは自律神経系です。
血圧や消化管機能などのコントロールを行っている自律神経系は、
交感神経と副交感神経とから構成されており、
ストレスを受けると交感神経の働きがまず活性化します。
交感神経の活性化により、
アドレナリンやノンアドレナリンといったホルモンが多量に分泌され、
血圧が上昇したり、筋肉が収縮したりして、
ストレスに対抗するために体が緊張状態になります。
ストレスをもたらす対象に対して怒りや恐怖などの感情も生じますから、
精神面でも緊張状態になります。
また、ストレスは、ホルモンの分泌をつかさどる内分泌系の働きとも関係しています。
抗ストレス作用の強いホルモンを分泌して、ショックや炎症を和らげたり、
気力を高めるなど、
心身をストレスに抵抗できる状態にしてくれるのです。
一時的なストレスに対しては、
交感神経の活発化などで立ち向かうことができます。
そして、ストレスが早めに解消され、心身の緊張がとかれてリラックスできればいいのですが、
慢性的にストレスが続くような状態では、
交感神経の活発化はむしろ心身に悪影響を及ぼします。
ストレスは大人ニキビをもたらす重要な要因になっているのではないかといわれています。
職場や家庭の中で抱えるさまざまなストレスが自分でも気付かない間に積み重なって、
自律神経系や内分泌系の働きに悪影響を及ぼした結果、
大人ニキビなどの肌トラブルを引き起こしているというのは十分考えられることです。
© 2013 ニキビのできる原因【ストレス】