日本では290万人がニキビで悩んでいるといわれています。
また、男女問わず、日本人の80%以上がニキビを深刻に悩んだ経験があるともいわれています。
ニキビは、皮脂腺の活動がもっとも盛んな思春期にできやすいので、
かつては「20歳過ぎたら吹き出物」などともいわれていました。
10代の男女80%以上に現れるため、確かにニキビは「青春のシンボル」といえるでしょう。
とはいえ、若いころにニキビができるのは仕方がないことと放置していてはいけません。
ニキビは皮膚の病気の一種だからです。
また、30代、40代の人でもニキビはできます。
実際、大人ニキビに悩む多くの人がクリニックなどを訪れています。
ニキビは、もはや「青春のシンボル」ではなく、
どの年代の人にも発症する危険性のある 皮膚病となっているのが現状です。
皮膚の毛穴に皮脂などが詰まってしまうことが原因で、
その周囲が赤く腫れたり、細菌感染し膿んでくることもあり、
痛みを伴うことも少なくありません。
顔、胸、背中などニキビのできやすい場所というのがあって、
特に顔は目立ちますから悩みのタネになりがちです。
ニキビを気にして触ったりすると、
皮膚の表面に存在している常在菌が感染して、
皮膚が炎症を起こしてしまい、
ニキビによる炎症が治っても、
ニキビ跡が残ることになってしまいます。
できてしまったニキビ跡は、
自然にキレイに治ることはありません。
思春期は特に多くのニキビができやすいので、
きちんと治さないと、
たくさんのニキビ跡がボコボコと残ってしまうことにもなりかねません。
さらに、そうしたニキビ跡は色素沈着が起こって、
シミができてしまうケースもめずらしくありません。
ほとんどの人がニキビの悩みを経験しますが、
だからといって軽視していいものではなく、
ニキビとは適切な対処が必要な皮膚の病気なのだということをしっかり覚えておいてほしいと思います。